KuboLog2

若年性アルツハイマー病,2020 年 8 月の診断 あまりがっかりしないように気をつけます…

標高 2500 メートルあたりで雪山に穴をほって 4-5 日くらしたこと,あり

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(標高 2998 m の劔岳 (ツルギダケ) 真冬だともっともっと積雪が…)

午前中は,7歳児 ぼーい先生の自作ゲイム,一貫したルールはあまりなくゲイムマスターの一存で,その場その場でルールが決定され,その後にさらに追加が行われたり,改変されたり…といったカオスな様相となりました.まあ,マスターがまんぞくしていたようなので,いいんじゃないでしょうか.

元気元気ぼーい先生は,午後からは札幌市周辺のスキー場へ.標高差もあるし雪質もよい.私はいのこりで.次の土曜日から開始される無謀な東京急行作戦の準備は,いまからどうこうしようという気分もなく,放置…ケセラセラ

せっかくいい山がまわりにあるのに,ちっととも冬季登山とかやっていません.今から 30 年ぐらいのむかし,標高 2000-3000 メートルあたりの冬山をうろうろしていたこともありました.当時は「カメラなんかいらない(そもそも雪山に持っていけるようなデバイスは何も持ってない),ひたすら登って降りるだけ」というストイックな姿勢だったので,記録は何も残されていません.しかし,昨日のできごとなどはきれいさっぱり消去されているのに,あの雪山でのできごとは,けっこう覚えているような気分です.メンバーは6人ぐらいだったかな.

長野県側(黒部ダム側)からアルペンルートにそって立山山頂に到達.ここまでは登山開始から2日めぐらいでした.で,そのあと(今から考えれば,かなり無謀だったのですが)「あの」劔岳にアタックを…などと考えていたのですが,当時のメンバーの力量では,きっと遭難していたのではないでしょうか.

山岳の神のはからいか,劔沢上部の稜線にベースキャンプを設定した…とたん,悪天が来週.それから一週間ほど雪洞(雪のほら穴)で身動きがとれなくなりました.雪洞の維持がけっこうたいへんで,メンテナンスしないと入り口がふさがれたり,天井が次第次第に沈下するので,その補強作業もたいへんでした.

まったくもって,行くことも帰ることもできない,身動きがとれない一週間だったのですが,ようやく天候が回復し,われわれの食料もかなりつきてきてしまったので,これをチャンスに劔沢を撤退.室堂にたどりつきました.

こういうひどい環境でも,黒部側のアルペンルートは部分的に稼働していました.むろん,富山側からのバスなどは走っていません(あたりまえですよね).真冬の室堂はメンテナンスする人たちがいて,黒部ダム(長野側)からロープウェイで人員・装備などの輸送業務をしていたようです.われわれのチームも便乗させてもらって,長野県側に脱出しました.

まあ,その後も何度か高標高の雪山登山などをしたのですが…いまや,雪山はおろか,ふつうの登山なんかも,あまりやらない現状です.そうそう,北大環境科学院の1階から8階まで,エレヴェイターに乗らずに,毎日かならず歩いて昇り降りしてます.ひょっとしたら,次の登山にむけて…といった無意識の行動なんでしょうかね.