西暦 2300 年代の太陽系を舞台とする現代的なスペイスオペラ…！
今年の４月に完結した小川一水さんの「天冥の標（しるべ）」全 10 巻 17 冊で完結しました．この中で圧倒的に好きな巻は，西暦 2300 年代の太陽系「アウレーリア一統」…
全巻の中でこれが一番好きですね．超高性能の核融合エンジンをとりつけた「海賊船」拿捕するためには，どのような工夫が必要か…といったアイデア，小川さんの「強襲減速」がその答えのひとつであり，さらに装画の富安健一郎さんの筆によるまがまがしい雰囲気がかもしだす迫力…いやー，すばらしいですね．
数々のアイデアを惜しげもなくどんどん投入して……いまだ人類が到達できない，しかし，いつかは実現してほしい世界…「惑星間をとびまわる，人類でいっぱいのにぎやかな太陽系」みたいな夢がありますねえ…ストーリーも詳細部分もイラストも…何もかも納得させられてしまいそうになる…すばらしい一冊です．
