Faculty Development で知らされた学術出版の攻防
大学の中のヒトたちは,研究して論文とか書籍とかを書いて世にひろめなさい…などというオキテがあるのですが…ここで登場するのは学術な出版社が論文をたばねて世界中にばらまいております.こういう商売が成立するのは,研究者たちが書いた論文を束ねて学術誌(ジャーナル)という雑誌みたいなものを作るわけですが,大手&国際的な出版社はこれを大学の図書館とかに売りつける…という商売になっております.また論文を書く側もみなさんに読んでもらいたいので,APC なるお金(大学の研究費から充当できます)を払うことで,「わたしが書いた論文だけど私(著者)が「お金」出すから,誰にでも読めるようにしてください」という善人もおられます.「え,そんなことしてだいじょうぶなの?」と思われるかたもいますが,研究者は研究予算をいただけるので,そのお金を使ってオープンな誰にでも読める論文をインターネット上から取得できる…というありがたいしくみになっているんですね.
このようにうまく循環していれば,それほど問題はない…はずなのですが,今日拝聴した学術出版の現状によると…全世界における論文生産量が増大にともない,これらを整理整頓して配布するコストも高まっているようです.ここまでのハナシ,じつは「さわり」にすぎないもので,研究者・出版社・大学関係者・研究者それぞれのアクターたちがバトルしているのか…とゆーような(論文生産力が低い)私などは「すごいなー」などと感嘆しておりました.さてさて,どうなることやら…